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DELTA fountain pen ITALY
デルタ万年筆ビンテージ赤(レッド)(ロッソ)
つい先ごろイタリアの万年筆メーカーDELTA(デルタ)が長期休業するとささやかれ、結果残念なことに廃業にいたったとネットで見かけました。職人の後継者不足のことも書いてあったので倒産とはまた別なのでしょうか?あのイタリア最初の万年筆メーカーアウロラのオプティマ等に使われているアウロロイド樹脂の美しさに負けない、デルタ万年筆ドルチェビータやビンテージは在庫限りの貴重品になってしまう運命!?ネットショップでは完売しているところもあり、今買っておかないと入手が困難になるのは目に見えています。ならば、デルタ万年筆を求めて都会の文具店へいざゆかん(^^)私の住む界隈ではデルタ万年筆なんてハナからないです・・・。さて、都会へ出てきたは良いけれど、百貨店はすでに取り扱いしていない様子。アウロラを横目に次に向かったのは、蔦屋書店です。ここは複合店舗で、海外のボールペンや万年筆の取り扱いも豊富です。また、照明など展示方法も工夫されていて、万年筆たちがあたかも宝石のごとく光り輝いて見えます。万年筆の蒐集家でなくとも欲しくなっちゃいます。
デルタ万年筆の書き味
万年筆を店頭で買うことの大切さは、デルタ万年筆の書き味を言葉でなく体で感じることができることです。インクのかすやフローが良すぎて出過ぎるなども含め、万年筆を持って字を書いてみたときの書き味(スルスルー、ぬらぬら、カリカリ、etc.)を体験することなのです。同じメーカー、同じ種類の万年筆でも色々な書き味があります。この万年筆は、当たりだハズレだというのはナンセンス。じっくりと選んで、そして毎日書いていくうちに自分好みの万年筆へと成長していくのですから、それは、その万年筆の個性。そんな気長なことできないという諸氏は、ペンクリニックへ持ち込んで調整という方法もあります。また、店舗でペン先をある程度、調整しているところもあります。それも選択肢の一つ。
ドルチェビータ万年筆
デルタ万年筆の中でも一番欲しかったドルチェビータスリムのオレンジが店頭にありました。家を出るときは買う気満々だったのですが、値札を見てあらためてビビる私(°▽°)やばっ、やっぱ高い・・・。少し冷静になるよう、ペリカンやアウロラをはじめ他の万年筆を見る私。そこでふと目についたのが同じデルタの万年筆、ビンテージ。レジンの綺麗なボディがシンプルながらもデルタらしいオーラをはなち、見る角度によって色合いが変化する艶っぽさに心惹かれるものがあります。パープル、ブルー、ブラック、いずれも煌めいて心が躍ります。お値段は2万円(税抜き)と、ペン先がステンレスの割には強気の価格!?ですが、この美しさの前には安く感じてしまいます(他に高いのを見た後だからという説もあるww)俄然購買意欲が湧いてきました。せっかくなので、私のラッキーカラーの赤が欲しいと思ったら、なんと、赤だけがない!さぁ、無いとわかると急に物欲が倍増するのが人間の業(私だけ?)デルタ万年筆の在庫がありそうな店は、思いつかない。散々店舗で買うことを良しといいながら、ここへきて急にネットショップをポチる意志の弱さ(/ _ ; )
デルタ万年筆ビンテージ赤
メーカーのデルタが廃業しているので、アフターフォローのしっかりしていそうな、実店舗もある、いざとなれば直接行けるところを選び購入。それは、Pellepenna(楽天)です。
正規販売店【高級筆記具 万年筆】デルタ DELTA ビンテージ レッド レジン 万年筆【送料無料】
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そして、あす楽発送で翌日に届いたのがこちら。
上質な手提げ袋に取り扱い注意を裏表に貼り付け。これなら他の荷物の下敷きになったりしなさそう。きっと、手渡しで大切に運ばれてきたことと思います。
さて、開封の儀。
万年筆は、デルタ専用のケースにしっかりと固定されています。これなら、多少の衝撃は、大丈夫そうですね。
見てください、この美しいレジンボデイの赤!
キャップをさしたところ。
ペンケースはわりとしっかりしています。プレゼントにいいですね。
エルメスの手帳と並べると高級感が増し々ですw
ペリカンエーデルシュタインインクTOPAZ(トパーズ)とONYX(オニキス)に橋渡し。デルタ万年筆ビンテージの赤いボディが映えます。本当に綺麗です。色々な艶っぽい姿がたまりません♪
デルタ万年筆ペン先
ペン先は、この値段では微妙なステンレス。しかし、書き味は好みです。ガシガシ書いても良さそうな感じ(本当はダメ)若者への万年筆入門用で日常でも万年筆を使って欲しいとのデルタからのメッセージだったのかもしれませんね。でも、2万円オーバーは厳しいかも。
今回、購入した万年筆のペン先はF(細字)です。他にMとBがあります。
デルタのクリップは、イタリアのメーカーらしくスーツのポケットのフチをスムーズにはさめるように車輪のクリップになっているのが特徴的。DELTAのロゴもシンプルながらも洒落てます。
デルタ万年筆ビンテージの大きさ
ペリカンのスーベレーンM400と比べてみました。ほぼ同じかほんの少しデルタが長いです。太さは、デルタ万年筆ビンテージの方が少しグラマラス。
キャップを外して尻につけた状態。長さはペリカンM400の方が天冠の分長い。
デルタ万年筆コンバーター
本来、デルタ万年筆ビンテージはカートリッジです。ヨーロッパ型の小さい方です。メーカー廃業によるカートリッジ不足の不安は、エルバンのカートリッジが使えるという噂ですのでどうにかなりそうです(試していないので不明ですが・・・)
が、私は万年筆にはカートリッジよりコンバーターという人なので、無理を承知でkaweco(カヴェコ)コンバーターを買って見ました。噂では使えるとのことでしたが、これが見事にハズレ(涙)装着できませんでした。しかし、ここで諦めてしまっては、せっかくのビンテージがお蔵入りしてしまいます。そこで・・・魔改造に手を染めてしまいましたw
コンバーターの穴に入るか入らないかのサイズのプラスの精密ドライバーを使い、グリグリと軽く回して内径を広げたのです。すると、なんということでしょう。コンバーターを挿すことができるようになりました。今の所インク漏れなどありません。しかし、外に持ち歩いたわけでもありませんし、内径を削ったことによる劣化も未知数。いつインク漏れを起こすとも限りません。なので、皆さんは決して真似をしないでくださいね。責任とりませんよw
デルタ万年筆ステンレスの書き味
デルタ万年筆ビンテージの書き味は、というと、書き出しにやや力を入れる必要があります。ステンレスのF細字だからかも?ただ、日々インクフローが良くなってきている気もしますので今の所ですが。手のひらに乗せて軽くペンを引いてやると線が書けていますのでペン先としては合格だと思います。しかし、やや速記気味に書くと、書き癖も手伝ってか、斜めにペンを引くときにインクが紙にのらないこともしばしばです。これも今後のインクフローの変化を見ていくことになりそうです。
デルタ万年筆インク
今後デルタの万年筆用インクは貴重になってくることでしょう。なので、先ほどのコンバーターにペリカンのエーデルシュタインインクを使うことにしました。色はONYX(オニキス)。早速、この原稿を書くのに使っています。インクによっては万年筆との相性があったりするのでしょうけど、まずはこれで試したいと思います。DELTA(デルタ)万年筆ビンテージ レッド、日常でガンガン書きたいと思います。そして、早く私好みの万年筆に成長して欲しいものです。
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